だんだん入れ歯が合わなくなってくるのはなぜ？

歯の豆知識目次

放っておくと怖い歯周病口臭の原因は？電動歯ブラシについてこどもの虫歯治療について舌のコケは取った方がいいの？だんだん入れ歯が合わなくなってくるのはなぜ？歯の一部が白くなっているのは何？保険診療と自費診療の違いは歯ブラシはどのくらいで新しいものと替えたらいいの？歯垢と歯石の違いは？

虫歯や歯周病で複数歯を喪失した場合、入れ歯による治療が行われます。
入れ歯治療では、セットを行った後、複数回の調整を行い、痛みや違和感なく使用できるようにメインテナンスを継続していきます。
“以前は、外れなかったのに・・”、“最近片側だけこすれる・・”、“食べ物がはさまりやすくなった”など、長期的に使用しているとだんだんと入れ歯が合わなくなることがあります。
入れ歯が合わなくなる原因を３つご紹介いたします。

入れ歯が合わなくなる原因

鉤歯（こうし）の状態の悪化: 入れ歯のバネをかけている歯を鉤歯と呼びます。この土台となる鉤歯が虫歯になると、バネが合わなくなり安定が悪くなります。また、鉤歯をふくめて歯周病の状態が悪化し歯の動揺が起こると、入れ歯の着脱時や、咬み合う際に痛みを生じやすくなります。

顎堤（がくてい）の減少: 入れ歯が粘膜と接する歯の欠損した部分を顎堤（顎堤）と呼びます。入れ歯をのせる土手の部分です。経年的な作用により入れ歯と顎堤が接触し、歯肉がやせることや、歯肉の下にある顎の骨の減少が引き起こされます。現状の顎堤の状況に併せて、入れ歯の内側の形態に材料を追加することなどで対応します。